2014年9月13日土曜日

親日国家台湾という”虚像”

台湾は親日!台湾人は日本人に優しい!
よく聞く言葉です。

しかし、これらイメージには語弊があります。

台湾人の「」は親日、の方がより現実を捉えています。
残りの半分は悲しいかな反日親中もしくは無関心です。


台湾には日本のものが溢れ返っているし、
日本人というだけで色々と優しくしてくれる!
なのにナゼ?
と、思う方もいらっしゃるかと思います。


もちろん親日な面もあります。
その理由は、台湾の豊かさをもたらしてくれるのは日本統治時代からずっと日本だからです。上下水道・鉄道・ラジオ・農業・観光業・工業化といった近代化の技術やノウハウをもたらし、戦後現在中華民国になっても生活の豊かさは昔も今もいつも日本が提供してくれています。
ですから、台湾人は基本的に日本という「ブランド」を「好き」だと思っていてくれています。
また、日本統治時代に生まれ育った台湾人(元日本人)は、そもそも日本人としてのアイデンティティをもっていたりします(※1)

その反面、
中華民国(国民党)反日教育によって、「日本統治時代は”最悪”だった」「台湾を”侵略”した日本人は悪(:”日據時代”)」「南京大虐殺をやったくせに”勉強もしてない”なんて最低」「尖閣諸島はもちろん”台湾のもの”だ(※2)」誤って認識している人々も大勢います(悔しかったので、負けじと日本の中学歴史の教科書をわざわざ見せてあげた事もありました。
以上の反日の方たちの言っている事は、歴史的にも法的にも虚言であることはググればすぐわかります。ggrksと言ってやりたいです。いや、むしろ言ってますww

私も今年春にお会いしました李登輝元総統が中華民国(国民党)から民主化を始めた1987年から、2008年馬英九現総統が政権を奪回するまでの
わずか20年の間に教育を受けた台湾人は、
まさに親日だと言えるでしょう。

しかし、2008年以降、また誤った歴史観を教育や資料館に反映させています(※3)

結果として、
元日本人のお年寄りと、わずか20年の間に教育を受けた台湾人が親日であるだけで、
残りは残念ながら無関心もしくは反日なのも否めない事実です。


数字で観るならば、
2012年に国民投票で行う大統領選挙で過半数の得票を得て、反日親中の国民党が勝利を得て、馬英九現総統が続投を果たしています。(※4)
また、新台灣國策智庫最新民調(2014)によると、「あなたの好きな外国はどこですか?」という質問に「日本」と答える人が一番多かったそうです。
その数値は、48.2%です。
半分」です、はい。

最後に一つ!
いくら半分は親日ではないといっても、
日本は「ブランド」です。
日本人には基本的に皆やさしいです、ご安心ください


「あいこの台湾留学日記・」で関連した内容を語っている動画は以下の通りとなっております:
  ○ 台湾現地から中継 [#18] 総統府附近と228公園
  ○ 台湾現地から中継 [#20_2] はじめての世新大学
  ○ A's GDGD Radio [#3] 日本人が「無駄に」モテる?!


(※1)ex. 日本語を母語とする台湾人が「友愛グループ」として活動しています。http://www.ritouki.jp/news/distribution/youai.html
(※2)尖閣諸島(釣魚台)には「290」という郵便番号が振り分けられています。台湾で売られている封筒の裏の郵便番号リストにはもちろん記載されています。(以下URLでダウンロード出来るデータの4.1-4.6参照:http://www.post.gov.tw/post/internet/Download/all_list.jsp?ID=2201#dl_txt_s_A0206
(※3)ex. 二二八記念館
(※4)金美齢『私は、なぜ日本人になったのか』(2010)の中で、その理由の一つに2008年で国民党が国民投票で政権をとったことをあげています。2012年に続投になったときに、美齢さんはどう思ったのでしょうか。

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