何歳から親と対等にものを言い合えるのであろうか?
現代社会.台湾には、今、家庭内に混沌を抱えています――
台湾には一つ、「孝順」という概念があります。
これは、日本で言うところの「親孝行」です。
しかし、よく観てください。
台湾では親孝行に「順從」(:従順)がつきます。
これが意味するところとは――
子どもは親の言う事に従わなければならない
なるほど。小学生の頃くらいまでは、我々も言われた事があるかもしれませんね。
「親の言う事はちゃんとききなさい!」
思春期を迎え、親の言っている事が正しいとは限らない事に気付き、反抗期を迎える。
一人の人間として考えを持つようになり、親とも幾度か意見の食い違いを経てきました。
そのうち、大人になり、親と対等に意見を言い合うようになりました。
親子お互いに尊重し合うからこそ、互いに自然と助け合い、、云々
この流れは、現代日本文化であり、台湾文化には無いのです。残念ながら。
台湾では、18歳で成人になろうと、大学を卒業しようと、社会人になろうとも、、
何歳になっても子どもは子ども。
その親には「孝順」でなければならないのです。
親に意見をするということが、「不孝順(:親不孝者)」として非難を浴びます。
そのため、親子間での「コミュニケーション」は皆無。
親からの一方的な意見を、ただ子ども(成人を含む)は聴く事を求められる。
口を開けば、すぐに飛ぶのは「不孝順」という言葉。
台湾の家庭内では、子ども(成人を含む)の人権が虐げられています。
現代化に伴い、台湾人の子どもたち(成人を含む)は
「自分も人間だ、尊重して欲しい」という願望を持ちます。
しかし、その意見もまた「不孝順」として、親の耳には届きません。
実に、台湾の家庭内事情は混沌です。
自立したい、独立したい、という私の先輩や友人は、親から勘当を受けました。
親の耳に届いて、親子間コミュミケーションがあるのは、次の世代に期待するしかないのでしょうか?
今の若い世代はまだ辛酸を嘗めることしかできないのでしょうか?
今、台湾の若者たちは足掻いています。
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「あいこの台湾留学日記・」で関連した内容を語っている動画は以下の通りとなっております:[#27_1]"台湾人との結婚について語る"
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この現状を、私は修士論文を介して台湾社会に提示しようと思ってます。書籍化まで行けば良いのですが、、なんとかして台湾の若者たちを救いたい、そんなことを思う今日この頃でした
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